企業体験や研修は早く参加した方がトク!

昨日でビッグアートの会社説明会を終了しました。3月から全10回の説明会を終えて、感じること。それは、学生たちが仕事のことについて考えたり、仕事を探し始めるのが遅すぎるということです。
卒業間際になって初めて、アート制作会社があることを知ったという人がほとんど全員。当然、そのための技術やスキル、知識といった準備はほとんどしていない。受け入れる会社としては、ゼロから再教育しなければならない、というのが現状です。美術系、デザイン系の学校さん、何とかなりませんか。このままでは、美大や専門学校の存在意義がなくなってしまいます。
入学時から、さまざまな職場体験をしたり、産学共同でプロジェクトに取り組んだり、新しいビジネス開発を行ったり・・・。やれることはたくさんあります。デュアルシステムという言葉を最近耳にします。ぜひ、学校と企業とで学生たちの雇用を創造していくべき時代が来ていると思います。
学生さんにも提案します。ダブルスクールよりデュアルシステムのような企業での体験や研修の方が、得られるものもグーンと大きいし、なにしろ自信がつきます。自分の能力を客観的に見つめるいい機会でもあります。
ビッグアートの例では、入社試験だけで入社した人は過去5年間、半年以内に全員退職しています。
それにひきかえ、壁画塾(プロ養成所)やインターンを経て入社した人は、全員2年以上は残っています。仕事をイメージだけでとらえるのは危険です。実体験をして、手ごたえで感じて欲しいものです。
ビッグアートでは、美大、専門学校の一年生から参加できるインターンシップを今年から始めます。また、有志の学生さんたちと既存の業界を超えたビジネスにチャレンジしたいと思います。早くから目標を持って、残された在学期間を最大限に生かしてください。
学生生活を終わってから仕事を探すのではなく、就きたい仕事を見つけてから、戦略的な学生生活をおくる、これが私の提案です。