朝のあいさつ普及委員会?
毎朝ジョギングしています。
車のほとんど通らない静かな川沿いを走り、畑を抜け、バス通りを通って・・・・約3キロのコースです。
早朝なので、出会う人はいつも同じ。
夫婦で散歩する人、犬の散歩の人、庭掃除する人、ゴミを出している人、家庭菜園の人、通勤通学の人・・・・・。
でも、この1~2年は急に道行く人が多くなりました。
私は、行き交う人全員に「おはようございます」とあいさつをしながら走ります。
あいさつが返ってくる人は決まっています。
何度あいさつをしても、知らんぷりをして通り過ぎる人もいます。
でも、一向に構いません。
自分が知らんぷりして通り過ぎると気まずい気分になるので、一日の始まりがパッとしないから一方的にあいさつをするのです。
何度も知らんぷりだった人が、何ヶ月かすると会釈くらいはしてくれる人もいます。
そんな時は一日中ハッピーな気分です。
いつも走り終えてから、川のほとりでストレッチをやります。
最近時々小学生の男の子と女の子、中学生の男の子が通り過ぎます。
私が「おはよう!」と声をかけると、最初はきょとんとした顔をして通り過ぎていました。
それが、次は恥ずかしそうな顔になり、その次は小さな声で「おはようございます」。
今は、多いな声で「おはようございます」と向こうからあいさつしてくれるようになりました。
やったー!
継続こそ力なり。
あきらめないで、続けると必ずいいことがある。
ずいぶん前、田舎に帰った時のことです。
私の田舎は、九州の山奥の世帯数800軒位の小さな村です。
最寄りの駅から実家まで4キロ位あって、いつもはタクシーを使うのですが、懐かしいので歩いて帰ろうと思い歩いていました。
すると、すれ違う子供たち皆「こんにちは」と礼儀正しくあいさつを行くのです。
もちろん皆顔も知らない子たちです。
なぜか胸がキュンとなりました。
長い東京生活ですっかり忘れていた体験です。
田舎っていいなーと思いました。
その時の感動が、まるで昨日のことのように私の記憶に刻まれています。
多分その子たちは、家に帰ってから「見たことのないおじさんが歩いていたよ。都会の人よような服装をしてた。どこの人だろう。」などと晩の食卓で親たちに話しただろうと思います。
小さな村なので、村のささいな出来事も食卓の話題になります。
最近犯罪が本当に増えています。
都会の人は、人とかかわり合うことを煩わしいという人が多く、隣近所のあいさつや付き合いが疎遠です。
お互いが干渉しない、無関心。
以前は、隣近所のコミュニケーションや連帯感が犯罪を抑止していたのに、今はセキュリティ会社に頼らなければいけない、という珍現象が普通になってきました。
「最近見慣れない変な人がうろついているよ」
「いつもあそこに不審な車が止まっているよ」
等々。
地域の人たちがあいさつを交わしたり、井戸端会議をしたり、地域のコミュニケーションが活発になることが、地域の犯罪防止や地域の活性化につながると思います。
そんな期待をしながら、これからも地域の人々にあいさつをかけていこうと思います。