若い時の苦労や挫折は一生の財産

昔からよく「かわいい子には旅をさせよ」「若い時の苦労は、買ってでもしろ」と言われます。
私自身、強くそう思います。
20から27歳までは、挫折の連続でした。
27歳から10年間勤めた会社は過酷で、15、6時間労働が普通でしかも週に2~3回は徹夜。
重労働で、ぎっくり腰やヘルニアになる人も多く、新入社員の夜逃げは珍しくありませんでした。
実は、私がその会社を辞めてからOB会(約40名)つくって、20年以上経った今でも時々集まっています。
その中には会社を経営している人もたくさんいます。
皆が一応に言うのは、『あの時の苦労を思えば、どんな苦労も屁でもない」です。
今の私もその会社に鍛えられ育てられたと感謝してますし、むしろ誇りに思っています。
あの時一緒に働いた人は皆戦友です。
年齢の差を超えて、強い絆で結ばれた仲間です。

私がそこで身につけたことは、
・一旦やると決めたことはやり通す。最後まで絶対にあきらめない。
・苦境の時ほど前向きになれ、むしろプラス発想になれ。

人はそれぞれ、最低基準(どん底)をどこに持つかだと思います。
給料が半分になったら終わり?
勤務時間が16時間になったら限界?
会社をリストラされたら絶望?
・・・・・・・。
まだまだいくらでも下には下があります。
一生の中では、いろんな試練が待ち受けています。
どこまで落ちても這い上がる生命力や闘志を失わないこと。
その許容範囲の大きさが、人間のスケールのような気がします。
それが、自分を大切にすること、与えられた命を全うすることだと思います。

最初に会社に入った時に恵まれた待遇を受けた人は、後になって苦労することが多いようです。
若いうちは、失敗や挫折、どん底をたくさん経験した方が、人生が末広がりになるものです。
人生の豊かさは、お金ではなく試練の量に比例すると思います。
魅力的な人とは、人の何倍も苦労を買って、それを微塵も顔に出さず笑みに変えている人。
私も、そんな人をめざしたいと思います。
私自身、まだまだ青春の真っ只中。
もっともっと、チャレンジして挫折してたくましく生きて行きたいと思います。
50、60はハナタレ小僧。
100歳まで自分を鍛えて磨いていきたい。
死ぬまで現役で、人の役に立てる人間であり続けたい。
常日ごろからそう思って人生を楽しんでいます。