還暦!?

明けましておめでとうございます。

今年は寅年。
私は年男で、還暦を迎えました。
再び生まれ変わるという意味らしいです。
「第二の人生の出発」とも言われます。
私にはまるでピンときません。
昔の人の還暦は今の時代では80歳位なのだと思います。

まわりを見渡すと、現役を引退する人がチラホラ。
ちょっと寂しいです。
彼らからは「やっと楽ができる」「これからは好きなことを家ってのんびり生きるんだ」という声。
私にはまったく理解できません。
仕事をやめるということは、私にとって「死ぬこと」です。
私は36歳の時「100歳まで仕事を続ける」と決めました。
自分が授けられた命を最後の一秒まで人に喜んでもらえることに捧げたい。
その想いは年々強くなっていきます。

それはそうと、私は60代70代の人たちに声を大にして言いたい。
100年に一度とも言われるこの大不況も、環境破壊も私たちの世代が生んでしまった負の遺産ではないのか!
このままで次の世代に引き継いで、自分たちだけ逃げ切っていいのか!

日本の大手企業はどんどんとグローバル化して世界に出ていきます。
農業や漁業そして地方や中小企業は、空洞化して取り残されていき、このままでは日本はどんどん萎んでいきます。
少子化で労働人口が急激に減少して経済力は衰え、年金制度などの社会保障も壊れていくのは当然の結果です。
誰かが何とかしてくれるんでしょうか。
そんな魔法の杖などどこにもありません。

みるみるうちに日本が活力を失っていく中で、日本が元気を取り戻すためには60~70代の世代がカギを握っていると思います。
日本が弱っていく姿を横目に、年金暮らしをしながらウォーキングをしたり家でくすぶっている場合はありません。
体が丈夫である以上、せめて80歳までは働いて日本を支えましょう。
年金受給者ではなく、納税者になりましょう。
現役年齢を20年、いや10年でもいいから延長したら日本の経済も消費マインドも確実に元気を取り戻すと思います。

「そんなことを言っても仕事がないじゃないか」という声が聞こえそうです。
高度成長期の現役時代のように稼ぐ必要はまったくありません。
体さえ丈夫であれば、5万や10万位稼げるはずです。
まして、子供じゃなく長年の社会経験やスキルもあるのですから。
就職できなければ起業すればいい。
シニア起業が活発になったら、日本はエキサイティングで愉快になること請け合いです。
若者たちも負けじと頑張る人が増えるでしょう。

最近、私のまわりでは学生起業家がチラホラいます。
私の学生時代(1970年代)は学生社長が結構いたものです。
学生たちも就職の意思もないままいつまでも学校に居続ける風潮は止めにして、早く社会に出ることをおすすめします。
勉強はいつでもできます。
というより、本当に真剣に勉強するのは社会に出てからです。
私自身、学生時代より社会に出てからの方が数倍勉強しましたし、社長になって毎日毎日が勉強の連続です。

葛飾北斎、享年90歳。
人生50年の時代にです。
彼は「自分が偉大な芸術家になるには、あと5年生きたい」と語ったそうです。

私も今の仕事は16~17年ですが、ようやく少しわかって来て面白くなり始めたばかりです。
自分の仕事のピークを80代に設定して、リセットです。

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これから、「マイケル・ジャクソン」の映画を見に行きます。