仕事は人しだい

「仕事は人しだい」とよく言われます。
それは実感です。
私自身、以前雑貨量販店の店長を経験しましたし、何人も店長を育てたこともあります。
ある時東北のA店長が「自分の地区は不利な立地で不公平だ」と主張し、当時売上の好調だった静岡のB店長と交代させたことがあります。
結果は1年もせずに出ました。
東北に移ったB店長は徐々に売上を伸ばし、それまでドル箱といわれた静岡の店はあっという間に売上げは激減したのです。
教育のためとはいえ会社には大きなダメージを与えてしまいました。
ほんの短期間で失った信用が、取り戻すのに何年もかかりました。

近所のスーパーでも同じことを見ました。
それまで大入りで繁盛していた店が、新店長が来た途端客は激減。
新店長になって半年も経たないうちに閉店してしまいました。

「何をやるか」ではなく「誰がやるか」なのです。

仕事のやり取りも同じです。
せっかくのいい仕事でこちらがいくら頑張ってもも、取引先の担当者しだいで結果は天と地に分かれます。
興味も熱もない人と当たってしまうと最悪です。
可能性がどんどん遠のいていき、終いには立ち消えになってしまいます。
歯がゆいですが、それがビジネスの世界です。

いい商品でもいい店でも売れるとは限らない。
逆にどこでも売れない商品や最悪な立地でも売れることがある。
担当者しだい、その人の熱意しだいで決まるのです。

社員教育と人の配置こそが、経営のカギを握っているといっても過言ではありません。