「何ができるか」ではなく「何をやるか」だ!

誰かが何かで成功すると、「あんなの俺にもできる」という人がいます。
誰かが何かを発明したり、発売したりすると、「俺はあれよりもっと前から考えていたんだ」という人がいます。
本人は自慢しているつもりでしょうが、負け犬の遠吠えでしかありません。

世の中には同じような似たアイデアを持つ人はたくさんいます。
そのうち実行に移す人もたくさんいると思います。
でも、最後までやり遂げる人となると、一気に一人位しかいないものです。

能力的にはやれる人はたくさんいても、天命だと思って情熱的に取り組み、命をかける人となるとほとんどいない。

肩書きばかりやたらと多い人。
むやみやたらに資格や免許ばかりとる人。
規模は小さい会社なのに、営業品目ばかりやたらと多い会社。

一人でできる範囲は狭いものです。
しかも、人生は何かをやり遂げようとするとあまりにも短いものです。

絞り込むこと。
何かを選んだら、それ以外を潔くきっぱりとあきらめること。
その潔さがないことが、人の悩みであり、苦しみなのだと思います。
人間の持つ煩悩ってヤツでしょうか。

自分にできることややりたいことはたくさんあります。
でも、早くどれか一つに絞らないと、あれやこれやかじっているうちに一生は終わってしまいます。
会社も同じこと。
何でも屋では、鳴かず飛ばずで、近年のような何か大きな環境の変化があったら吹っ飛んでしまいます。

自分がやらなければならない必然性があるか。
自分にしかできないことか。
自分以外にやる人がいないか。
やり遂げた時、たくさんの人から本当に喜ばれ祝福されるのか。
50歳を過ぎたあたりから、私はいつもそのことばかりを考えます。
50歳までは、いろんなことにチャレンジしてきました。
これからは、残りの人生を何と取り組み、完全燃焼して、何を残せるのかが最大のテーマです。

人の命はこの世にたった一つ。
自分の会社もこの世に一つ。
一つしかないということは、何か意味があるはずです。
人生も仕事も、他の人とは違う役割を負っているはずです。
だからこそオンリーワンなのです。
オンリーワンの生き方、オンリーワンの仕事。

ちょっと、話が大きくなりすぎましたか。