デザインって、本当に楽しいですね!

「日光道中・粕壁宿」景観アートプロジェクト。

春日部駅東口地区(旧宿場町「日光道中・粕壁宿」)の面影を取り戻して、まち歩きを楽しくすることでまちに活気を取り戻すことが目的です。

その活動の一環がシャッターアートや壁画による「粕壁宿」のストーリー化です。

6月末は、春日部駅東口地区でのシャッターアートを5件の制作しました。

あるシャッターアートのデザイン案ついてレポートします。

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店舗名:びあん(創作惣菜店)
場所:春日部駅東口のロータリー付近

かつての宿場町の面影を伝えながらお店をアピールすることがデザイン目標です。
店主からは「市松模様を入れてほしい」という要望がありました。
ターゲットは、ヤングからシニアの女性層です。

店主はフランス料理にこだわるオーナーシェフ。
この店の客層は、そんなシェフのグルメなファンです。
そこで、江戸時代の浮世絵「ビードロを吹く女」(喜多川歌麿)のビードロを箸に差し替えて、「上品さ」と「食」をイメージしました。

江戸時代の浮世絵を少しリメイクすることで、宿場町の演出とお店のアピール(業種とこだわり)が同時に表現できました。
しかも、店主からの要望だった市松模様も着物の柄の中に実現できました。
浮世絵と「Bien(びあん)」というロゴの組み合わせも新鮮で、ちょっとお洒落です。

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統一感のある「まちの景観」と「お店の個性」を融合させるシャッターアートのデザイン。
今回は何とかうまくいきましたが、毎回物件ごとにさまざまな障害があります。
しかし、デザイン目標とさまざまな与件をうまくクリアして「ストレート」で「シンプル」なデザインにたどり着くプロセス。
デザインの醍醐味は正にそこにあります。

デザインって、本当に楽しいですね!