新生ビッグアート!

ビッグアートは、外からは壁画制作や造型制作の会社と思われています。
まるっきり外れてはいませんが、当たりではありません。
コンビニエンスストアのことを、「食料品店」とか「弁当屋」「パン屋」「タバコ屋」「酒屋」「本屋」「銀行」「宅配取次店」・・・・と言っても、どれも的確に言い当てていないのと同じです。

確かに20年前は「壁画制作会社」に近かったと思います。
しかし、設立当初から「環境アート」の専門会社をめざしていました。
設立時につくった会社のロゴマークに「We Create Environment」と入れたのはそのためです。
「アートを使って環境を創造していく」というのが元々のコンセプトです。
ただ、壁画が中心だったので、壁画会社と思われがちなのは仕方ありません。

会社の提供するものをより極めていこうとすると、既成の分類や枠組みに当てはまらなくなっていきます。
壁画 → 環境アート → 空間演出デザイン → 空間価値創造
という風に事業コンセプトが進化してきました。
その方が、アートがより生かせるし、企業の目的がより明快になってくるからです。
何より、ターゲットがはっきりしますし、売り方も仕事の仕方もよりシンプルになりました。

「絵を描いてくれ」というお客様からの問合せを待っていた時代から、空間価値を創造するために様々な空間を所有する人や管理をする人に新しい価値を作り出す提案を仕掛けていく。
「空間プロデュース」という発想です。
別の見方をすれば、「ウォールアートをプロデュースする」ということにもなります。
つまり、「ウォールアートを展開するために空間プロデュースをする」のか「「空間プロデュースを展開すると必然的にウォールアートの需要が発生する」のか。
「ゼロ成長」とか「マイナス成長」と呼ばれる現代社会は、従来の考え方ややり方ではアートの仕事は先細りになってしまいます。
「コスト削減」や「安売り」一辺倒で閉塞感が漂う今の日本社会。
価値を創造するパワーこそが、アートとデザインの最も得意とするところです。
新しい価値を次々と作り出すことに、アートとデザインのパワーをフルに発揮させていくこと。

「待ち」から「攻め」へ。
「営業」から「提案」へ。
ビッグアートは、「ウォールアート制作会社」から「ウォールアートをプロデュースする会社」として生まれ変わります。
すぐに咽から出てきそうでなかなか出てこなかった「切り口」。
2000年あたりから10年以上も手探りで目指してきたことは、正にこれだったのです。
まるで神様の声のように、す~っと天から降りてきたのです。
言葉にすると「な~んだ」と思いますが、それに気づくのに12年かかったのですね。

さあ、「スモール」で「シンプル」で「超・面白い」会社を目指して再始動です。