私の郷里の原風景
一昨日は、田舎の中学の同級生で1年早い古希の祝いをしました。
2015年11月以来、4年ぶりの里帰りです。
人吉市(熊本県)の青井阿蘇神社(国宝)でお祓いを済ませ、
皆で球磨川下りを楽しみ、
一勝地温泉の「かわせみ」という旅館に泊まって古希を祝いました。
昨日は、朝10時まで旅館で中学時代の仲間たちと故郷への思いを語り合い、
三々五々に別れました。
残された半日で、実家の墓参りと親戚回り。
いつも駆け足で田舎を満喫することはありません。
実家は賃貸で貸しているので、我が家は外から眺めるだけで寂しい気持ちになります。
屋敷まわりは、道路が整備され、 田畑もすっかり区画整理されているので子供の頃の面影はありません。
昔は、竹やぶやドングリ林、炭焼き窯がありました。
でも、我が家の屋敷はご覧の通りトトロ的な佇まいが残っていてホッとしました。
茶の生垣と柿の木で覆われています。
屋敷には4ヶ所の入口があり、その内の2ヶ所は木のトンネルを潜って入ります。
そこを潜ると時空を超えた子供時代の幻想的な世界が広がります。
でも、そこはもう他人の空間。
60年前に戻れないように、私の昔過ごした屋敷と今いる屋敷の外との間になんとも言いようのない大きな穴を感じます。
でも、この幻想空間での原体験が今の私の源泉になっているのだと思うとただただ感謝です。
幼児期の鮮やかな記憶を胸に焼き付けて、それを原動力に自分独自の世界を切り開いていこうと心新たにしました。