災い転じて
今日は奥さんと二人で横浜でロイヤルウィングのランチクルーズ。
夜はサラダレストランでディナーです。
彼女の誕生祝いを兼ねて、事前に予約してありました。
ランチクルーズは、東広美(東京屋外広告美術協同組合)の副支部長の役を終えていただいて慰労賞品です。
そしてレストランの食事券は、ショッピングのポイントを貯めてゲットしたもの。
つまりはすべてタダ。
たしかランチクルーズは横浜大桟橋発が12時15分だったと思って、10時前に家を出れば間に合うと思っていました。
年末から連日夜が遅かったので、ちょっと気が抜けて今日は遅起き。
奥さんに急き立てられ、家を出たのが10時を回っていました。
牛島駅についてi-Phonで乗り換え案内をチェック。
え~っ!
日本大通り駅着が12時。
そこから歩いて10分位だから~・・・・・・ヤバい!
私の顔が不安顔に一転。
奥さんの顔色が変わります。
必死でルートを検索します。
唯一間に合いそうなのは新幹線だけ。
春日部から横浜に行くのに、何で新幹線なんだ!
私は慌てて予約センターに電話をします。
絶体絶命。
出発時間も12時だとか。
私の勘違いでした。
奥さんの形相が変わります。
確実に怒っています。
奥さんが言います。
「あきらめよう。横浜はやめて都内で美術館でも観て帰ろう!」
私はあきらめません。
「間に合う便はありませんか?」
「次はティクルーズで14時45分。その次は、ディナークルーズで17時10分発です」
「ディナークルーズは空きがありますか?」
「はい。今ならまだ空いています」
「では、それに変更してください」
とっさの変更に奥さんは「じゃー、レストランはどうするのよ」。
「ランチとディナーを入れ替えよう!」
「レストランは別に予約してないし」
「逆の方が絶対にいいよ!サラダレストランじゃ~、ディナーよりランチが向いてるし、夜景を見ながらのクルーズの方が最高じゃない!」
と、連射銃のように私が弁解します。
予定変更で時間に余裕ができたので、横浜駅で降りてレストランのあるランドマークタワーまで歩くことにしました。
サラダレストランは、サラダバーだけで一人2,080円とちょっと高め。
その割にはファミレスのようなチープな看板と内装です。
期待していたイメージとは違ってちょっと拍子抜けです。
食事を終えて、「ここでディナーじゃなくてよかったね」と奥さん。
「本当だね。ランチにして大正解」と私。
その後、以前から行きたいと思っていた赤レンガ倉庫へ。
珍しい商品がいっぱいで、私も奥さんも目を大きくして大はしゃぎ!
何しろ私も奥さんも好奇心のかたまりですから。
きっと、まわりからは子供のように見えたことでしょう。
次々と欲しいものばかり。
時計、アクセサリー、インテリア小物などなど。
でも、グーッと我慢。
最終的に買ったのはこの2点です。
リサ・ラーションの作品集とアンティーク調の陶器文字。
2点とも仕事のヒント資料です。
最近、様々な表現の立体文字の開発をして、お客様にユニークな提案をしようと活発に動いています。
このアンティーク調の感じと陶器の質感は新しいモチーフです。
それに、リサ・ラーションの素朴で柔らかくてほのぼのとしたオブジェたちは新しい立体看板のヒント。
リサ・ラーションは奥さんの見立てです。
今日は大収穫!
おっとっと、もう4時半を回っています。
赤レンガ倉庫から大桟橋まではかなり離れています。
ヤバい!
またしても乗り遅れ?!
二人は、顔色を変えて走り出します。
ふーっ、チケット売場に着いたのがちょうど5時。
焦る私たちを見て係員の方が、「待ってますから大丈夫ですよ」。
船内の客席に案内されます。
中華バイキングです。
グラスワインはサービス。
食事を終えて、デッキへ。
おー寒い。
毛布で身を包んで夜景を見ている人。
物思いにふけっている人。
客席に戻ると、バルーンでつくったキリンがテーブルの上に置かれていました。
一眼レフのカメラを抱えた女性スタッフが「記念写真はいかがですか」と回ってきました。
「食事はパパがご馳走してくれたから、写真は私のおごり」と奥さん。
私は、キャプテン帽子をかぶってカシャッ。
船を降りて、余韻を楽しみながらゆっくりと駅へ。
「今日は最高のどんでん返しだったね」と二人。