妻とのデート

今日は、久々の妻とのデート。

前回はいつだったかな。
多分、結婚記念日だったかな。
滅多に家庭サービスはしない私。
(たまの休みは、一人で出かけることが多いのです。)
たまの家庭サービスというと、必ず娘たちも一緒ですから、妻と二人なんて本当に久しぶりなんです。
もともと、荻窪(都内・杉並区)にあるお寺に家族で義母の墓参りに行く予定が、娘が気を利かしたのか「行かない」と言い出して・・・・妻は逆にうれしそうな顔。

で、朝のうちに墓参りをすませ、妻の大好きな美術館めぐりと私の好きなタウンウォッチングをすることに。
急だったので近場ですますことにして、まず西武新宿線「上井草」で下車して「ちひろ美術館」を見ることに決定。
住宅街の中にあるこじんまりとした瀟洒な建物。
夏休みのせいか親子連れの客が多く、「ちひろ画法のテクニック」(ワークショップ)は満員。
展示品は多くもなく少なくもなく、ゆっくり見るには手ごろな規模です。
2時間ほどかけて、ていねいに見て回りました。
岩崎ちひろの人生、人となりが身近に感じられ、ちょっと豊かな気分になれました。

お次は、有名なのに行く機会のなかった巣鴨の「地蔵通り商店街」。
お年寄りの原宿と称されるが、正に時計の止まった異空間で、かえって新鮮な感じです。
店先に並んだ串に刺した冷しパイナップルに私の目がとまり、一本だけ買って備え付けの古いベンチに座り、二人で分けあって食べました。

妻は「洗い観音」で腰や肩を洗う、ととげぬき地蔵に。(今年車ではねられ腰を痛め、50肩でも苦しんでいます。)
病気や痛ところを洗うと効き目があるのだそうです。
あとは、日が暮れるまで街を散策。

そういえば、先ほどから時々人目が気になります。
二人は、いつのまにか自然に手をつないだり、肩を組んだりしていたんですね。
娘たちの前では照れ臭くて控えていたのが、20数年ぶり解禁になったという感じ。
まわりからは中年の恋人同士にでも見えたのでしょうか。

そのことを妻に尋ねると、「私もジロジロ見られている気がした。恋人同士か、不倫関係にでも見えたのかしら。」だって。
ちょっと、いい気分になりました。

最後は、下町情緒たっぷりの定食屋兼居酒屋といった「ときわ食堂」に。
相席で、ごちゃまぜな感じがとてもいい。
隣のテーブルで飲んでいた中年男性たちからも声をかけられ、フレンドリーな雰囲気で二人ともいい気持ちになるまで飲み続けました。

さりげないごく平凡な一日でしたが、きっと一生の思い出になるような気がします。