新入社員教育~掃除篇~

当社では、「掃除」と「整理整頓」を一番うるさく言います。
すべての仕事の基本だからです。

掃除と整理整頓で、その人の性格や仕事への姿勢が手に取るようにわかります。

・きれいな所(やる必要のない所)だけ掃除する人。
・見える所だけ掃除する人。
・大ざっぱであちこちにやり残しがある人。
・隅から隅まで念入りに掃除する人。

これは、仕事にもはっきりと反映されます。
はっきり言って、きちんと掃除のできない人は、仕事でも使えません。
そんな人は、何年やってもあまり成長が期待できません。

また、掃除の程度が人によってまちまちです。
それは、自分の仕事に求めるレベル(追求心の程度)の違いがはっきりと現れます。

実は、掃除には、職場をきれいにするという事の他に、もっと大きな意義があるのです。
落ちているものを見て、いろんなことがわかります。
ゴミの中に、大事な道具や部品、材料などが混ざっていることがあります。
これは、社員の中に大切な道具を粗末にしている人がいるという赤信号です。
タバコの吸い殻が混じっていたら、マナーの悪い人、火事の危険性に気付きます。
社員たちの捨てたものではない空き缶や食べかすがあったら、外部の人のいたずらでしょう。

掃除を通して、見てなかった一日のさまざまな出来事が想像されます。
ですから、ただ機械的に掃除をするだけでなく、「何でこんなものがここに落ちているのだろう」と問題意識を持つことが、いろんな問題の解決やトラブルの予防につながるのです。

そして、このように日常の中に問題意識を持つことが、仕事の改善や技術力のアップ、市場開拓、新しいビジネスの発想・・・・等々、会社のそして何よりも本人の成長・発展につながるのです。

結論。
掃除をバカにする人は、使えない人です。