「絵を仕事にする」ってどういうこと?

「働く」という言葉があります。

若い頃、社員研修で「働くとはハタをラクにすること」と教わったことを覚えています。

「働く」という字は、「人」と「動く」でできています。
では、「人が動く」ことが「働く」ことでしょうか。
そうではないと思います。
「働く」ということは、「人のために動く」ことだと思います。

「絵を描きたい」から「絵を描く」だけでは、働くことになりません。
つまり、「仕事」にはならないのです。
「人のために絵を描く」時に初めて、「絵を描く」という行為が「仕事」になるのです。

「絵が好きだから、絵を描く仕事に就きたい」という若者が次々と会社にやってきます。
でも、「絵を描く」ことは、手段であって決して目的ではないのです。
「絵を描く」ことで「人の役に立つ」ことはたくさんあります。
「絵を仕事にする」ためには、まずそのことに気づくことからスタートしなければなりません。

でも、人を喜ばせただけでは、「仕事」つまり「収入」につながるとは限りません。
「仕事にする」ということは、「収入を得ること」です。
つまり、「絵を描く」ことにお客さまがお金を払ってくれるということです。
ということは、「提供した絵」がお客さまに明らかな「経済効果」をもたらさなければなりません。
そのことを、真剣に考えることが第2段階です。

次に、「絵を描くことによって得られる収入で、収支が合うか」という問題です。
収入が少なくても、人のために役立っていることで満足できて、収入の範囲内でつつましい生活をしながらやっていけるなら問題はありません。
もっと、人並みな生活をしたいというなら、より付加価値の高い仕事を考えなければなりません。
つまり、お客さまにとって、「もっと経済効果の高くなる」ことを考えなければなりません。

「絵を仕事にする」ということは、最低限、絵を人のために役立て、その対価として収入を得るということ。
あとは、本人の価値観次第です。
収入と、生活と、満足感、達成感、使命感・・・・・などを、自分の中でどうバランスをとっていくかということです。
必ずしも、高収入だからいいとは限りません。
収入と心の満足感は、えてして比例しないものです。
どこかで、各人がそれぞれ自分の生き方や価値観と照らし合わせて、「折り合い点」を探していかなければなりません。

「絵が好きだからビッグアートに入りたい」というのは、あまりにも短絡的です。
今一度、自分自身と向き合ってください。
「絵を仕事にする覚悟があるのか?」
「自分が楽しむための絵を描くのではなく、人を助け、喜んでもらうために絵を描く。人は喜んでくれることが自分自身の喜びと感じられること。」
それが、仕事(ビジネス)として絵を描くということです。
ビッグアートは、常にそこに機軸を置いています。

以上のことを理解し、追求していきたい若者だけ、ビッグアートの扉を叩いてください。
一緒にアートの可能性を追求し、未来を切り開いていきましょう!

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