カバの休日~ろうばい、もしくはロープウェイ

今日は、建国記念日。
久々の休日です。
毎月1,2回は奥さんと出かけることにしているのですが、今年はこれが初めて。
前々から、冬はどこか山に登りたいね、と言っていたのですが、予定を立てていなかったので、手近な宝登山にいくことにしました。
登山とはとても言えませんが。
二人とも歩くのは大好きで、どこに行っても一日中歩いています。

車で2時間半で長瀞に到着です。
出発が遅かったので、もう11時過ぎを回っています。
長瀞神社周辺の有料駐車場は、どこもほぼ満車状態です。
宝登山頂のろうばいがちょうど見頃ということで、目的は皆同じのようです。

神社の境内に入ると、「ロープウェイが1時間待ちだって。」と言う声が聞こえてきます。
もちろん、私たちは徒歩で登るつもりですから、関係ありません。
登山道です。
かなりな人出です。
しかも、60~70歳代ばかりで若者はほとんど目に入りません。
高齢化の時代を感じます。

坂の勾配もさほど急ではないので、私は走りたくなってしまいます。
体力が有り余って、前の人たちを縫うように追い抜いていきます。
奥さんは、小走りで付いてきます。
頂上に着いたら汗びっしょり。

山頂のうどん屋で腹ごしらえして、ろうばい園を散策です。
「ろうばい」は、「老梅」と書くものだと思っていましたが、ここでは「臘梅」と書いてあります。
花びらをよく見ると、なるほどまるで「蝋(ロウ)細工」です。

ほのかに甘い香りが漂ってきます。
想像したより規模が小さかったので、私的には少し残念。
でも、奥さんは花や木が大好きなので、ろうばいの花弁の違いで種類を見分けたり、福寿草を見つけて大はしゃぎ。
私たちは、どこに行っても、何もない場所でも、些細なことに目を向けて、何時間でも楽しんでしまいます。

日が影って寒くなってきたので下山することに。
すると、ロープウェイの駅舎の回りは、人だかり。
200メートル以上も乗車待ちの行列です。
1時間以上も待っているのだとか。

二人ともこれを見てあきれてしまいました。
山登りで一番楽しいのは、汗をかいて自然を楽しみながら歩くことだと思うのですが、ロープウェイで登山口から山頂まで楽して着いてしまったら、・・・・ああもったいない!
ロープウェイを寒い中で1時間も待つのなら、歩いた方が速いし、安いし、楽しいのに!
行楽って、体を使って楽しむことだと思うのですが。
結局、登りに要した時間は40分で、下りに要した時間は30分でした。
私たちにとっては、あまりに楽過ぎて少し物足りない位でした。

ロープウェイで登った人たちは、どんな楽しみや思い出が残ったのでしょう?
そういえば、結局若者の姿はほとんど見かけませんでした。
若者たちは、こういう自然や季節を楽しんだり、体を使って楽しむことはしないのでしょうか?
都会やアミューズメント施設のような人工的な刺激のある場所で、「与えられる喜び」しか感じられなくなっているとしたら悲しいですね。