事務所の引っ越し

9月一杯で、事務所を引っ越しました。

1996年4月から春日部に移転して来てから13年以上も経ったんですね。
すっかり、牛島に根付いてこの地域では名所になってしまいました。
周りにはたくさんの壁画があり、まさにマーキングしたみたいです。
こちら来た頃は周りは畑に囲まれ何にもなかったこの地域で壁画が根付き、今では壁画がこの街では生活に溶け込んだ普通の風景です。

どうも私はそのことに満足してしまっていたようです。
この3、4年間、全然進歩していなかったような気がします。
気がつかないうちに保身的になっていたのかも知れません。
零細企業でありながら、100坪の土地に30坪の事務所と隣駅には80坪のアトリエ。
大不況下にもかかわらず、まさに贅肉だらけ。
それでも、長い間慣れ親しんできたこの事務所を出ることは今まで一度たりとも考えたことはありません。
でも、この強烈な不況が目を覚ましてくれました。

まだまだ夢は遠い。
今のままでは夢半ばにして年老いてしまいます。
何かを失うことを恐れずに、もう一度ゼロから再出発した方が早いと判断しました。
そのためには、一番固執してきたものを捨てること。
奥さんが「この事務所は、パパのお城だね」というように、自分の体の一部になっていたこの空間を捨てることは、正に身を切られる気持ちです。
でも、何かを捨てなければ前には進めません。
まだまだやりたいことは一杯あるし、死ぬ瞬間までチャレンジしていたい。

ということで、牛島の事務所を出て春日部東口のアトリエに集結することに。
これからは、身の丈に合ったスリムでコンパクトな規模で、思いっきり個性的でフットワークのいい面白い会社を目指したいと思います。
これからしばらくは大変になりそうです。

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