会社の勢いは社長の気力そのもの

会社は経営者の鏡そのものです。
創業期は社長もやる気満々で業績も伸びます。
しかしながら、5年10年と経つうちに社長の身の回りには様々なことが起きていきます。
自分自身や家族の病気、家庭のトラブル、老いによる体力や気力の低下などなど。
そこに未曾有の世界大不況というネガティブなまわりのムードが追い討ちをかけます。
精根尽きて廃業や倒産に追いやられる社長が私の周辺でも増えています。

いくら社員たちが頑張ってくれても、トップの姿勢が一番会社に影響を与えます。
社長の元気が、会社の元気。

私自身、創業以来、大きな夢を抱きゴリラのような強靭な体とバイタリティで頑張ってきました。
今でこそ言いますが、5年位前から更年期障害でしょうか、みるみるうちに体力も気力も落ちて空回りばかりの状態に陥りました。
頭で考えていることがなかなか実行に移せていない。
頭だけははるか先を走っているのに、現実ははるか後ろ。
自分の中で夢と現実のギャップがどんどん広がっていきます。
当然会社の業績は落ちていき、精神的にもイライラが続き社員たちに当たることもしばしば。
人生一大のスランプ危機です。
50~60歳位で誰もが一度は大なり小なり経験するトンネルのようなものなのでしょうか。

体力と気力を充実させるには、健全な生活が一番。
2年前から食事や生活パターンを変えたり、
ジョギングとテニス以外に毎日筋トレとストレッチ、
自然を求めてよく奥さんとも出かけるようになりました。

体重が10キロ、ウェストも10センチ減り高校時代とほぼ同じ体型になり、急に体が軽くなり活動的になりました。
何をやるのもおっくうではありません。
どこにでも気軽に出かけていきます。
当然服装も若返り、光り物まで身に付けるようになりました。

体力が回復すると気力も回復してきます。
体の底から闘志が湧いてきます。

さあ、次は会社の経営もリセットです。
17年もの長い間に付いてしまった垢やサビ。
中年の脂肪太りと同じです。
会社も無駄な脂肪をそぎ落として、スリムになって機動力をつけなければなりません。
只今、会社も減量中。
ようやく健全な状態に近づいてきました。

夢を実現するには、その夢を細かく分解して、急がず焦らずひとつひとつ実現していくこと。
長期療養していた人が希望に胸膨らませてリハビリをしているような、私の今の状態はそんなところでしょうか。

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人生も会社の経営もマラソンと同じ。
山あり谷あり。
雨あり、曇りあり、嵐あり、晴れあり。
人に勝つことではなく、自分に克つこと。
あきらめないこと。
夢を失わないこと。

がんばり抜きましょう、日本の社長さんたち!

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