デザイン&アートプロジェクト「デザートかすかべ」


デザインとアートが街を変える。
舞台は旧・日光街道の宿場町「粕壁宿」。現在の春日部駅東口地区です。蔵づくりの建物、100年以上続く老舗店、板塀の路地裏など趣のある街並み。街の中心部を貫くのどかな古利根川。
そんな愛しい粕壁の街並みも、他の都市と同様、近代化という名のもとに次々と壊され魅力を失い、衰退の一途をたどっています。「経済発展」「便利性」「快適性」という側面だけを見て、「集う」「出会う」「語らう」「遊ぶ」「憩う」という街本来の役割を失い、地域独自の文化や風習など地域性も薄れています。
街の魅力の再生は、今や駅前開発や近代施設、大型店の誘致でも、道路の新設・拡幅でも無力です。いや、それらはむしろ街の魅力喪失と空洞化を促進しているだけに過ぎません。
人が集まるのは、箱物やアクセスの便利さではなく、ワクワクする空間や出来事に出会える「場」としての魅力です。つまり、心に響く街づくりが急務であり、街を壊さずにチャームアップできるのは、「デザイン」と「アート」による建物や街並みの「装飾」と「演出」もっとも有効かつ低コストで実現可能な手法だと思います。
デザインとアートの真価が問われる一大プロジェクト。
未来に向けて街が発展・進化していくためのとるべき
方向性を問うプロジェクトでもあります。

街は劇場になる。
壁が、路地が、饒舌に物語を語り始める。
人と人が出会いがある。
いにしえの時空や物語に出会える。
出会いと感動そして発見のある街。
ドラマチックで生き生きとした街。
そんな人の心がときめく劇場空間に人々は集う。

—————————————————
アートもデザインも、近年のデジタル化、IT化の波に飲み込まれそのパワーが年々衰弱していくように見えます。
アナログ=手づくりによるアート力、デザイン力の真価を問いたい、チャレンジしたいと思います。
まちの景観力アップ、個性的なまちづくりに学生、プロ、アマ問わずご参加ください。

「デザートかすかべ」の募集要項はこちら