絵の仕事・・・デジタルかアナログか
IT化の進展で、絵の世界もデジタル化が進んでいます。
美大では、油画や日本画など絵画科の生徒数が激減し、専門学校のイラストレーション科ではほとんど「手描き」の授業が廃止されています。
本当に由々しき事態です。
確かに、デジタル分野は大手企業のパワーが働いているので市場も急拡大しています。
一方、アナログ(手描き)の世界は零細企業や個人中心なので、どんどん隅っこに押しやられていくのは必然の結果でしょう。
顕在市場ではデジタルが圧倒的なウェイトを占めていますが、未開発の潜在市場ではアナログ(手描き)もまだまだ無限の市場があると思います。
私は、デジタルとアナログ(手描き)は相反するとか、対立するとは全く思いません。
それぞれに長所と短所があり、「補完しあう関係」つまり使い分けだと思います。
ですから、これからもずっと手描きの仕事はなくなりませんし、デジタル化が進めば進むほど貴重で付加価値は上がって行くでしょう。
デジタルは、便利で安価が売り物。
一方、アナログは高級(本物)、高度技術、オリジナリティが強みです。
従来のアナログ(手描き)の時代は確かに終わりだと思います。
それは、アナログの終焉を意味するのではなく、方向転換を迫られているに過ぎません。
デジタルでは成しえないアナログならではの真価を発揮すること。
アナログの新しい可能性を切り開いていくこと。
そのためには、全く新しい切り口(コンセプト)の創造です。
ビッグアートは、これからもずっとアナログ(手描き、手づくり)の分野を追求していきます。
そして、すでに次代に向けてスタートしています。