シャッターアート今年の第一号「ぷらすエム」
今年も1月8日からシャッターアートの制作開始しました。
ただ、お店の定休日しか制作できないので、なかなか一気にという訳には行きません。
3ヶ所のお店で、併行して制作を進めています。
「寿タバコセンター」「矢部製麺所」そしてこの「ぷらすエム」です。
「ぷらすエム」は印刷デザイン会社で、幸い車庫のシャッターということもあり、連日制作が可能でした。
ただ、なかなかデザインが決まらなくて1週間以上も悶々としました。
「ぷらすエム」は「春日部ファミリー新聞」の発行も行う印刷デザイン会社。
瓦版屋とすぐわかる江戸時代の絵がなかなか見つかりません。
瓦版というと新聞という意味が一般的ですが、粘土を焼いた瓦のようなものを彫って版をつくっていたということが語源で、もともとは浮世絵などを多色刷りしていた木版画のようです。
印刷デザイン業という営業内容からして、新聞というより印刷の方がぴったりくるので、浮世絵の版画をモチーフにしました。
当時は、絵師と彫師、摺師でなっていた印刷業。
そこで、絵師と摺師が刷り上がった葛飾北斎の浮世絵(「富嶽三十六景・凱風快晴」)を持って喜んでいるシーンをデザインしました。
さて、いよいよ現場制作です。
例年にない寒さが続きます。
冷たい川風が頬を殴ります。
日が短いので朝7時から制作開始。
早朝より、午後4時前後が一番寒く、手がかじかんで感覚がなくなってしまいます。
水性塗料を使うため水仕事になるので、なおさらです。
制作期間4日間この厳しい寒さが続き、この1年間で一番の厳しい寒さ。
通行人の人から次々と声援の声があり、本当に励みになりました。
温かい飲み物やお菓子を差し入れして行く人までいます。
人情味溢れるこの春日部のまち。
地方から来ている若い社員達の顔が、一瞬に幸せ顔に変わります。
ようやく完成。
細部まで細かく表現したので、結構見ごたえのある絵に仕上がりました。
通勤通学の人通りが多い駅前なので、多くの人が足を止めていきます。
制作環境が厳しければ厳しいほど、完成時の喜びもひとしお。
ばんざ~い、です。