シャッターアートのライトアップ

シャッターアートは、「シャッター通り」になってしまった商店街のにぎわい演出に使われるのが一般です。
確かに春日部駅東口地区は、10年前とは打って変わって人通りがなくなり閉店する店が目立ちます。
しかし、今回施工した約30ヶ所のシャッターアートの中で、営業していないお店はたった2軒だけ。
いつでも見ることのできる物件は、公衆トイレや町内会館、消防団倉庫など通常シャッターが閉まっている建物を入れても9軒だけ。
つまり昼間、店が営業していて見ることができないシャッターアートが21軒もあるのです。
シャッターアートを昼間見ることができないということは、店がちゃんと営業しているしているということですから、むしろ喜ばしいことです。

ということは確実にシャッターアートを見ることのできる時間帯は早朝だけということになります。
しかも、東口地区は老舗店など朝7時にはすでにシャッターを開けている店もあり、市民から
「シャッターアートが30ヶ所もあるとは知らなかった」
「いくらたくさんシャッターアートがあっても、いつもシャッターが開いていてなかなか見れないからもったいない」
という声をたくさん頂戴します。
しかも、冬の間は寒くて早朝にシャッターアート巡りというのも大変です。
そこで、今後は夜のライトアップを提案していこうと思います。
むしろ、昼間より夜の方がまわりが暗いため、闇の中からシャッターアートだけがトリミングされて、くっきりと浮かび上がるのでむしろ、幻想的で非日常感を楽しむことができます。
それこそ、いにしえの時代をタイムトリップすることができる。
これも、逆転の発想です。
これから春に向けて、LEDのスポットライトで「夜の日光道中・粕壁宿」を演出していこうと思います。
まさに「粕壁宿ナイトギャラリー」として、温かくなったら夜のまちを散歩する市民が増えること請け合いです。

今のところ新規にライトアップをしているところはありませんが、たまたま既設のスポットライトを活用してライトアップをしているお店があったのでご紹介します。

「染のやまとや」さんです。
ライトが電球色なのでちょっと暗いですが、絵の雰囲気や時代背景とはマッチしていて温かい感じが伝わってきます。
この絵が、寒い夜など、通勤帰りのビジネスマンの心をきっと癒してくれていることでしょう。

蔵のある街並みで、こんな風に映画のスクリーンのように歴史絵巻が浮かび上がったら・・・・
しかもそれが30ヶ所もあったら・・・・
春日部駅の東口地区(旧「日光道中・粕壁宿」)が夜のまち歩きスポットとして市民やまわりの町から多くの人々が訪れることでしょう。
想像しただけでワクワクします。

さあて、がんばるぞ!