インフルエンザ記念日
とうとうインフルエンザにかかってしました。
というか、やっとインフルエンザに出会えた、という感じです。
1/29(火)に、制作のチーフが通勤中に具合が悪くなったので休んでもらうことにしました。
翌日、私はいつものように早朝からラジオ体操。
でも、いつもとちょっと違って、寒気を感じます。
7時から仕事を始めます。
その日は、午前11時と午後2時にプレゼンの約束があったので、早朝から仕事モードです。
そのうちに、鼻水が出て、咽もイガイガして咳払いするようになりました。
風邪なら、いつも薬も飲まず気力だけで直してしまうのであまり気にもかけませんでした。
10時から1件目のプレゼンに出かけ、午後1時に帰社。
急いで昼食を済ませて、2件目のプレゼン先に向かいます。
その辺りから、寒気が増し、腰がズシッと重い感じになり、ちょっとつらくなります。
幸い2件目のプレゼンはすぐ終わったので、残務を片づけて切り上げることにしました。
うちの奥さんから頼まれていた灯油を買いにホームセンターに寄り、寝込むための食べ物を買いにスーパーへ。
この手の病気は、子供の時から楽しかった記憶があります。
神様がくれたご褒美です。
スーパーでは、密がたっぷりの完熟の紅玉リンゴとフルーツヨーグルト、ピーナッツ菓子、かりんとうを買って、ワクワクしながら帰宅。
枕元に、iPodとノートと読みたい本。
4時半、さあ寝るぞ!
明日は、何事もなかったように早朝からラジオ体操に行く気満々です。
家族は皆働きに出て誰もいない時間に、家に一人だけいるというのはなんとも新鮮です。
そうそう、前回風邪で寝込んだのが、2006年の2月ですから7年ぶり。
寒気がひどいのいでまずはおとなしく寝ることにします。
呼吸が激しくなり、うなり声が寝室に響き渡ります。
そのうちに奥さんが仕事から帰って、私の姿を見つけるなり「どうしたの!」。
その後の手際のいい動きはさすがです。
私の額に手を当てて、「熱がすごいじゃない」。
即体温計を持ってきて、体温をはかります。
39度2分です。
冷却シートをおでこに貼って、またうなり声を続けます。
「もしかしてインフルエンザじゃないの」と、奥さん。
この2、3年娘たちが毎年インフルエンザいにかかっているのに2人とも感染することが無く、免疫ができていると信じていたので、にわかには信じられません。
そのうち、去年の暮れに長女がインフルエンザでもらったタミフルが2錠残っていることを奥さんが思い出し、とりあえず飲むことにしました。
翌朝、熱は下がりましたが、寒気と節々の痛みがひどいのと、万一インフルエンザだったら皆に迷惑をかけると思い、ラジオ体操と出社は諦めることにしました。
朝8時、制作チーフから「やっぱり具合が悪いので病院に行ってきます」という電話。
昼ごろまたチーフから、「病院に行ったら、やっぱりインフルエンザでした」という報告。
どうやら、私もインフルエンザのようです。
夕方になって、私も近くの診療所に行くことにしました。
看護師と医師から、娘のタミフルを飲んだことを叱られてしまいました。
・1日2錠で5日間、1錠残さず飲まなければ残留菌が体内に残って再発する可能性があるということ。
(娘は残さずに飲み切るべきだった、ということですが、もう2ヶ月も前のことですし)
・診察前にタミフルを飲んだので、検査で分かりにくくなったこと。
というのが理由です。
それにしては、「口を開けて」「背中と胸をみせて」の1分足らずのあっけない検査で、「はい、タミフルを5日分出しておきます」。
血液や尿から菌の有無や菌の種類を検査するのかと思いきや、拍子抜けです。
インフルエンザと診断されたので、会計を待つのも別室に案内されました。
看護師の冷たい態度と一人だけ隔離されている気分もまた独特でした。
待っている間、隣の部屋から看護師たちの場をはばからない大きな笑い声。
吉幾三の話題で盛り上がっている様子。
げんなりしているところに、それまでの看護士さんたちとは打って変わってやさしい会計の方が現れて、「ごめんなさい、お待たせして」。
その笑顔と優しさで、一瞬にして気分が晴れました。
まあまあこんな感じで、普段めったに味わえない気分を味わっています。
インフルエンザ様々です。
今日は、会社も学級閉鎖ということにしました。
人に会わずに、家であと2日間(土日)、音楽を聴いたり、本を読んだり、ブログを書いたり、旅の計画をしたり・・・・。
「人と会ってはいけない」とか「家を出てはいけない」とか、「制約された時間」を過ごすことは逆にとても新鮮でワクワクします。
いつもは見えないものが見えてきますし、ガリバーの目線からアリの目線に変わって、世の中の広さや深さを感じます。
まさに神様の贈り物、「インフルエンザ記念日」です。