MHKラジオ体操の効果と副産物

新入社員の中島君と私の二人から始めた朝のラジオ体操。
春日部駅東口から徒歩5分の古利根公園橋で毎朝やっています。
まもなく、スタートして2ヶ月が経過します。
雨天で一日だけ中止になりましたが、それ以外は皆勤賞です。
参加人数も、17~20人と賑やかになってきました。
そのうち、女性も毎回3~5人参加するようになり、雰囲気も和やかになってきました。
土曜日は、体操の後に私たち二人で公園橋の清掃活動をやっていますが、2名ほど自主参加してくれる人もでてきました。

ラジオ体操を始めた当初のきっかけ(目的)は、
・街中に人出をつくること。
・春日部市の主要スポットを市民が活用するように誘導すること。
・新入社員に、「やればできる」という体験を通して自信をつけてもらうこと。
でした。

それらの成果は、最低一年位は経過しないと出てこないと最初から覚悟しています。
でも、スタートしてすぐに効果のでてきたものもあります。

ひとつは、新卒社員の中島君です。
張りがあるというか、目が輝いて生き生きとしてきました。
入社後3ヶ月位からスランプに陥り、顔色も悪くなって心配したのですが、正にラジオ体操マジックです。
些細なことでも毎日実行することで、自信がついてくる。
毎日待ってくれる人や感謝してくれる人がいることで、励みになってもっとがんばるようになる。
しかも、夜型から朝型の生活パターンになることで、元気で前向き志向に変わる。
彼が、1年間このラジオ体操を続けられれば、彼はたくましく確実に成長します。
技術やスキルはそれからです。
私は、そんな彼を見届けるべく毎日ラジオ体操を続けることにしました。

もうひとつの成果は、私自身です。
以前は、8時過ぎの出社だった私が、毎日6時半のラジオ体操に出ることで、6時45分には仕事を開始するようになり、前向きで仕事がすごくはかどるようになったこと。
従来の1日分の仕事はほぼ午前中に終わり、午後はまた別なことに取り組めます。
夕方、3~4時間残業しても朝1時間早く仕事を始めることには及びません。
朝1時間早く仕事をスタートするだけで、心のゆとりが持てるようになったのは大きいです。

もうひとつは、ラジオ体操の参加者たちの間に絆が生まれ始めたことです。
主催者の私たちより早くから会場にきて、自己紹介をしあったり、参加者を増やすために「声かけ運動」をよびかけたり、・・・・。
こちらからは皆さんには何一つノルマをかけたりお願いをしたりしていないのにです。
今まで様々な地域活動をしてきましたが、いつも私が先頭を走ってリードしていました。
しかし、そのやり方は皆の依頼心が高まるばかりで、自主性が生まれてこない。
つまり、根付かないし、私が辞めた時点ですべては元に戻ってしまうことに気づいたのです。
だから、ラジオ体操は最初は私たちが口火を切りましたが、毎日ラジオを持って会場に行く以外は、何一つ彼らには呼びかけないようにしました。
ただ、体操が終わった後三々五々に井戸端会議をするのには積極的に参加しています。

全体のまとめ役。
長老(86歳)。
一日もかかさずに参加する人。
予備のラジオを持参して万一に備える人。
などなど、いつの間にか役割分担もでき上がり、私たちは側面から協力するだけでいい状態が少しずつ築き揚げられている感じがします。
まちづくりとかコミュニティづくりは、そこに住む人々の意識が変わることそのものだと思います。

最近は皆さんから、感謝の言葉をよくいただきます。
「毎日ラジオ体操が楽しみです。止めないで続けてください」
「3日も休んだら体が硬くなったよ。毎日参加しないとダメだね」
「ラジオ体操を始めてから、体が柔らかくなったよ。ほら、こんなに曲がるようになった」
「兄ちゃん(中島君のこと)の顔を見るのが毎日楽しみだ」

人の頑張りや成長のきっかけや原動力に「なるのはは、たいがいそんな喜びの声です。
入社して目標が見つからないで辞めていく人は、そんなきっかけに出会えなかった人とも言えます。

どうも、人は自分のためにはがんばれないようです。
例え一時的にがんばれても長続きはしないものです。
人が喜ぶからがんばれる。
そして、それがいつまでも続けられる。
「仕事のやりがい」とか「人と人が助け合う社会づくり」とか「夢の持てる生き方」といった、近年人々が忘れかけて悶々と苦しんでいる問題を解決する糸口はどうもこの辺にありそうです。

そんな変化が生まれるのを楽しみにして、明日からもラジオ体操は続けていきます。