アルベルトさんからの便り

先日紹介したディアマンテスのアルベルトさんから2月8日に便りが届きました。

大変興味深かったので、本人に了解をいただき紹介させていただくことにしました。

すごくパワフルで、音楽にアートに多彩な活動を続けているアルベルトさん。

実は、その背景には思わぬ秘話があったんですね。

——————————- 以下、彼からの便り ——————————–

 メールありがとうございました。

ちょうど昨日、ペルーから帰りました。
今沖縄にいます。
 
今月の2日と4日、リマ市(ペルーの首都)でライブしました。
 
                             ライブ会場
 
                          ペルー新報の記事
 
 
出発したのは先月の27日。
その前の日、「沖展」(沖縄では最大の美術展)の出品最終日でしたが、
ギリギリになって出品させて頂きました。
今年は参加して3回目ですが、一回目、二回目とも入選という結果でしたが、
今回初めて入賞(うるま市長賞)という嬉しい評価をもらいました。
その発表は今日の沖縄タイムスの朝刊でした。
不思議な一日です。。。
 
アートも音楽も表現は様々ですが、目的は同じだと思います。
人々に喜びと感動を与える手段です。
でもそれに気付くまで、僕はある大きな挫折をしました。
若い頃(16歳)、ペルーの建築大学で勉強してました。
絵を描くのが好きでデザインに関わる仕事したいという夢があって、入学しました。
が、様々ストレス抱えてしまって、うつ病になり、
一年間治療を受けながら何もせず過ごしました。
救ってくれたのは音楽でした。
ある日系人合唱団に誘われ、歌ってるうちに元気になり、
好きな日本の歌のど自慢で受賞して日本に渡りました。
少し苦労しましたが、プロになり、現在は本業になってます。
 
3年前から好きだった絵を描くようになり、止まらなくなってます。。。。(笑)
子供の頃、いつもクレヨンが家にありました。
そして従兄弟たちが遊びに来ると、母が楽しい絵の描き方を私たちに教えてくれました。
それが今の作品に影響してます。
 
3月から約一ヶ月間、「沖展」があります。
絵画、彫刻、陶芸、書道、グラフィックデザインなど歴史ある美術展です。
今年で66回目です。
素朴で生きる喜びを感じられる作品ばかりです。
是非見に来てくださいね。
 
ペルーで生まれ育ったので、毎回ペルーの大地を踏むと大きなパワー感じます。
体中の細胞が踊り出します。
それを全て音楽、アートにぶつけて行きたいです。
 
                        アルベルト城間
 
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音楽だけでなく、アートの分野での活躍も見逃せませんね。
近々、「沖展」で入選した作品の写真も送ってくれるということなので楽しみです。
 
ディアマンテスの昨年発売されたニューアルバム「ARTESANO」
の紹介YouTubeもぜひご覧ください。
 
 
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アートの仕事を志している若者が毎年100人以上訪ねてきます。
ほとんどの人が悶々として悩み、迷っています。
うつ病になってしまうのではないかと心配になる人が後を絶ちません。

いつまでも立ち止まってないで、
失敗を恐れずに好きな道に踏み出してみてください。
問題は、楽しく取り組むことです。
人は、「人に感謝している時」と「楽しいことをを考えている時」は
自分の能力が全開に発揮されるそうです。

今のアルベルトさんは、正にその状態だと思います。

大学や専門学校の卒業シーズン。
就職が決まらないで悶々としている人も多いと思います。
余り深く考えないで、アルベルトさんのように
目の前の出会いやチャンスに飛び込んでみたら?
そして、無心に楽しく取り組んでみることです。

必ずいい結果が待っていますよ!